私が同期の中で出世が1番早かった理由

仕事

みなさんは、出世したいと思いますか。

今の仕事を続けていくのであれば、段階を踏めば出世できる組織もあれば、

完全実力主義の組織もあります。

私がイメージしていた「出世」とは、

仕事の責任が重い。

部下の管理が大変。

いつでも仕事を優先しなければならない。

帰宅が遅くなり、家事、育児ができなくなる。

今よりも、しっかりしなければならない。

など・・・。マイナスなイメージしかなかったのですが、それは出世した時に自分で変えていけばいいのです。

入社して4年目、大学卒の同期が多い中、高校卒の私はいつも1番に出世していきました。

周りの同期は私がいつも1番に役職が上がる度に「何で?」と、思っていたようです。

上司達は、
「それが理解できないから、月イルカが先を行くんだよ。」
と、言っていました。

もちろん、媚を売って獲得した訳ではありません。

私が最も意識してやってきたことは、

・時間管理の徹底

・苦手な仕事には徹底的に打ち込み得意な仕事にする

・プラスαの仕事をする

この3つはいつも意識して、自分の中でブレないように入社してからずっと守ってきました。

仕事では、事務の仕事にも営業にも両方に力を入れなければなりませんでしたが、

私の営業成績はトップではなかったのです。

そのため、営業成績がいつもトップの同期からは冷たい視線を感じました。

なぜ、トップの同期よりも出世が早かったのでしょうか。

時間管理の徹底

私には、幼い子どもがいました。

いつも急に保育園から電話がきて、
「お子さんが高熱なので迎えに来て下さい。」
と言われ、職場には早退を告げ,すぐに子どもの元へと向かいます。

子どもが幼いうちは、保育園からいつ連絡がきてもおかしくはない状況でした。

今朝は元気いっぱいで保育園に行ったけれども、いつ体調不良になるかわからないのが子どもです。

その時に備えて仕事をするようにしていました。

私が急に早退したり、休むことがあっても職場に迷惑が掛からないように、仕事を溜め込まないようにしていました。

自分で時間割を作り、その時間内で仕事が終わるように管理していました。

その時間割は自分に厳しくタイトに作っているため、いつもよりお客様対応に時間が掛かった時や、急に異例な仕事が入った時は昼休みの時間を削ったり、いつの間にか定例になっていた15時のコーヒータイムをやめて仕事をしていました。

そして、私が今、抱えている仕事の内容や進捗状況がわかるようにPCに入力して、職場のみんながいつでも確認できるようにしていました。

それによって、自分でも仕事の進捗状況を一目でわかるため、時間割を作る時の目安にしたり、研修や会議などのスケジュール調整も簡単にできました。

子どもが生まれる前も時間管理はしていましたが、急に休んだり、早退することはなかったのですが、仕事が溜まることは常にありました。
切羽詰まった状況になると人はもっと工夫して仕事の効率を上げるのです。

このように時間を管理して仕事をこなしていくと、他の社員に比べて仕事量が増えていきます。

私に仕事を依頼すると、いつでも設けた期限よりも早くできるので信頼度が高くなったのでしょう。

このようなことが続くと、他の社員の2倍の仕事量になり、時間管理をしても終わらなくなってきました。

そこで、社内では「仕事ができない人」と言われている人に私がやっている仕事の簡単な作業や、地道な作業をお願いしました。

その「仕事ができない人」をAさんとします。

Aさんに、やらせるのではなく、お願いしました。
「頼むから助けてほしい。Aさんの力が必要です。」

Aさんは、はりきって仕事を助けてくれました。

本来は私ではなくAさんが仕事を受けてくえていれば問題なかったのです。
仕事のミスはないのですが、Aさんに仕事を依頼すると期限に間に合わなくなるため、誰も仕事を依頼しないのです。

ですから当然、Aさんには私の仕事を手伝ってもらわなければなりません。

いつの間にか、Aさんと私の2人チームが出来上がり、
Aさんは私の指示に従ってスピードを上げ、かつ今まで同様、ミスのない仕事ができるようになりました。

Aさんにとっても、私にとってもメリットがあったのです。

Aさんはマイペースな性格であるため、他の社員がこんなスピードで仕事をしていることに今まで気付いていなかったそうなのです。

その後も仕事量は増え続けましたが、Aさん以外にも仕事を依頼して、その人の苦手を少し克服するお手伝いができた気がします。

それを続けていくと、職場のみんなが均等に仕事をすることができます。

苦手な仕事には徹底的に打ち込み得意な仕事にする

誰にでも得意な仕事、苦手な仕事はあると思います。

入社して半年も経つと自分で理解できるのではないでしょうか。

勉強してから実践する人もいますが、
勉強よりも実践して、その後、再度勉強することで力になります。

得意な仕事はこれから先もずっと得意な仕事であり続けます。

仕事ではありませんが、私が初めて苦手を克服した時の話です。

雪国で育った私は、初めてスキーをやった時に「これは苦手だ」と感じました。

中学生の時に、クラスの仲間でスキーに行くことになり、メンバーの中に私の好きな男子もいました。
リフトに乗ることもできない私は、なんとかみんなと一緒にリフトに乗ったりスキーを楽しみたくて、
冬休み期間は毎日、友達や家族と家の近くのスキー場へ行きスキーが人並にできるように練習しました。

テレビドラマのように(30年前ですよ)好きな人とリフトに乗りたかったのです。

その甲斐あってか、みんなでスキーに行く頃には中級に近いレベルに達しました。

そして、好きな人とリフトに乗る夢も叶いました。

苦手なことは何度も何度も練習することにより克服できることがわかりました。

それだけではなく、その後もスキーをすることで上達していくことが楽しくなり、毎年冬は、ほぼ毎日スキーをやっていました。

苦手な仕事に対しても同じようにして克服してきました。

苦手な仕事とは何度でも向き合い、自分から接していくことで経験値が高くなり、得意になります。

そのためには、日頃から苦手な仕事や経験したことがない仕事に積極的に取り組みましょう。

苦手な仕事ができるようになると、少しは仕事が好きになり次の苦手な仕事に取り掛かる時にはワクワクしてきます。

そのように仕事ができるようになると、楽しくなります。

プラスαの仕事をする

頼まれた仕事を期限内に完了させることでも大変なのにプラスαの仕事はできない。
と、思うかもしれませんが、中堅になると、ほとんどの人が既にプラスαの仕事をしています。

若手にとってプラスαの仕事をすることは難しいかもしれません。

仕事の全体を把握していないとプラスαの仕事はできません。

私は若手のうちからプラスαの仕事ができるように、仕事の全容を把握できるようにしていました。

大きな仕事の時は、スタートする前に会議を行います。
その会議には、その仕事に携わる社員の中でも中堅以上が参加していました。
許可されればその会議に参加していました。
参加できなければ、資料だけ頂いて要点をまとめました。

細かい所まで理解しなくても、ターゲットのお客様の年齢層や、目的、期限がわかれば、資料作りや情報収集を依頼された時に滞りなく早く進みます。

こちらから提案することもできます。

そして、その仕事の最終的な目的に達するために、自分に何ができるかを与えられた仕事の中で見つけ出します。

お客様との会話で得た情報をまとめてデータ化したり、

お客様に渡す資料作りの時は年齢層を考慮して分かり易く作成しました。

与えられた仕事に責任を持つことは当たり前、プラスαは自分で行動して自分で考える。

それができると、自分が大きい仕事を任され統括リーダーになった時、広い視野で考えることが出来るので、指示出しのミスもなくなります。

司令塔が指示を間違えると小さなことでも全体が崩れてしまいます。

今回のプロジェクトの鍵となるお客様が来店した時に、全ての社員が内容を知っていれば、挨拶の時やお茶出しのタイミングで「この度は大変お世話になります。」など気の利いた一言があるのとないのとでは大きな違いがあります。

これもプラスαの仕事の一つでもあります。

自分は若手だからと線を引かない

以上の私が意識している3つのことは、同僚からは

「それは、上司がやる仕事だ!」と言われ、良く思われませんでした。

しかし、上司がやるべき仕事は私たち若手が思っている以上にあるのです。

自分が上司という立場になった時に急に「上司がやる仕事」を始めるのではなく、

今からでも少しずつ、やっていかなければその時に困るのは自分です。

自分から積極的に介入していかなければ、良い仕事はできないのです。

「私の仕事はここまで。」と、線を引いてしまうと、なぜか仕事に対する不満がたくさん出てきます。

「若手だからまだ許される。」と、思っていると仕事を任されなくなり、大事な仕事を任されている同僚を羨ましく思い、嫉妬心だけが大きく膨らみます。

出世をするために仕事をするのではなく、

仕事をするなら自分なりに全力で頑張って、今の時間を有意義な時間にしたかったのです。

若手なので、結果は気にすることはありません。

自分が本気でどこまでできるか。大事な時に勝負できるか。

そのために今の自分には何ができて、何が足りないのか、できないままでいいのか。
考えて下さい。

部下、後輩の評価は本物である

中堅の頃の話ですが、若手育成を担っていました。

私は、一緒に仕事をしている部下、後輩からも高い評価をしてもらいました。

部下、後輩の評価は高くても低くても上司に伝わります。

部下、後輩の声は社内でもとても大事にされます。

上司、先輩がいないところでお世辞を言って評価することはないと思っています。

出生しても何も変わらない

「出世が早い人は仕事ができる」は嘘です。

そんなことを言ったら怒られるかもしれません・・・。
もちろん、みんながみんなではありません( ゚Д゚)

役職が上がるに連れてお給料は上がりますが、他には変化はありません。

徐々に難しい仕事をやってきたため、仕事も今までやってきたことと、大きく変わることはなかったです。

仕事ができるという基準は人によって違うかもしれませんが、営業成績さえ良ければいいものでもありません。

多くの仕事量をこなしていれば、いいものでもありません。

確かに必要なことではありますが。

職場の全員を尊重して、自分1人では仕事はできないという感謝の気持ちと協力する気持ちがなければ「仕事ができる人」に、なることはできません。

仕事ができない人の良い所を引き出し、伸ばしてあげることも、認めることも大切なことです。

まだまだ、それを理解していない若手はたくさんいます。

私は、同期で1番に役職が上がった時は、男性社員の嫉妬を感じてとても嫌でした。

営業成績で伸び悩むと、すぐに「早く出世しているのに」と、言われます。

その後も15年間、他の同期よりも先に役職が上がっていきました。

仕事に対する意識を高く持つようにして、他の社員が嫌がる仕事を率先してやったり、
何度も言うようですが、一緒に仕事をしている仲間への感謝の気持ちを忘れないようにすることが
私にとっては「早い出世」の秘訣だったと考えます。

最後に、忘れてはいけないのは、

自分のために仕事をしましょう。

仕事量が自分だけ多かったり、自分だけが職場を支えていることがないようにしましょう。

そのためには、発言すること、今の状況を自分で変えることも必要です。

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